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延長されつづける料金の徴収期間

道路公団の広報資料より抜粋
■料金徴収期間

(イ) 有料道路の料金徴収期間は、適切な料金水準、高率的な償還等を勘案して決められています。

(ロ) 高速道路では、路線・区間ごとに建設費や開通日が異なるため、全路線を代表する開通日を設定する必要があります。この各路線の開通日を所定の方法で平均した日を「換算起算日」と呼んでおり、高速道路においては最初に全線開通した名神高速道路の全線開通日(昭和40年7月1日)を基準として、その後の各路線の開通日(建設中路線に就いては、開通予定日)までの機関をそれぞれの建設費の額で加重平均した日数により、換算しています。

高速道路の料金徴収期間は、このように計算した換算起算日を基準に定められています。

 次の図は、1999年4月30日に発表された総務庁の監察結果の一部だ。 建設省と日本道路公団が高速道路をタダにするつもりがないことが読み取ることができる。

 なお、この表には平成6年計画までしか明記されていないが、監察結果が建設省に通知される直前の1998年4月2日、建設・運輸の両省は、高速道路の料金をタダとする時期を、2032年6月(平成44年)から2044年1月(平成56年)に延長することを認可した。まるで批判が高まることを予測して滑り込んだかのようだ。

 しかし日本全国を網羅する高速道路は、規模が大き過ぎるし複雑過ぎてとても分かりにくい。そこで単一区間で償還される一般有料道路について考えてみよう。


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